3.診察室へ【3・診察室へ】 マンモグラフィーを終えると その結果発表と必要に応じて触診などを 担当の医師から受けるシステムになっております。 「栗千代さん、どうぞー。」 診察室に通されると先ほど撮影した4枚のレントゲン写真が貼られていました。 「ちょっと触診しますね」 先生は丁寧にしこりをチェック。 そして首筋→胸→わきの下と触診されました。 「ご家族や親族に乳がんの方は」 『ハイ。祖母が乳がんでした』 「両胸に傷がありますがこれは?」 『良性の腫瘍を摘出した痕です』 「どうしてこんな大きさになるまで気がつかなかったの?」 『。。。。。。』 「うう~~ん…」 何秒か沈黙が流れました。 この頃から私の心臓がドキドキ。。。 「それじゃ、説明しますからこちらへ」 レントゲン写真の前に座って説明を受けました。 「この17ミリ~13ミリの黒い影が腫瘍です。 そしてそれを取り巻く白いチカチカしたものが石灰化細胞といいます 脇の下の写真の丸い影はリンパに何かがあるという事です。」 ここまで聞いて目眩がしてきました。 『腫瘍の大きさがそんなにあって両胸に石灰化細胞があって リンパに転移してるって事ですか。。。?』 語尾は震えて言葉になっていませんでした。 「いや、石灰化細胞は普通両方の胸にこんなに出てこないし リンパの転移も脇の下を触った時に 指に触れる何かがあるはずなので 必ずしもそういう事ではありません」 『じゃあ、これは繊維腺腫でしょうか?』 「うう~~~ん…」 「そう言ってあげたいけれど、 繊維腺腫というのはツルンとした丸い腫瘍です。 今触診した感じでは、ちょっとデコボコした感じなので… すぐにエコー検査しましょう」 この頃になるともう半ベソという状態よりも 貧血を起こしそうになっていました。 「君、エコーの予約いつがあいてるかね」 看護婦さんの返事は「ハイ。1年と1ヶ月後です!」 「そんなに待ってたらこの患者さん大変なことになるよ!」 隣の部屋から先生と看護婦さんのやり取りが聞こえます。 「じゃあ、5日後の13時に来てくださいね」 13ヶ月待ちのエコー検査のはずなのに こんなに早く診てもらえるほど…危ないのね(;д;) この日からちょっとナーバスになり いつも楽しみにしていた楽天日記すら書けなくなってしまいました。 次のページ ジャンル別一覧
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